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    ジャンピングとは


     紅茶をおいしく淹れる条件としてよく取り上げられるのは「ジャンピ
     ング」です。これはお湯の中に含まれる空気により、茶葉がポットの
     中を上下すること。
     かつてイギリスの紅茶研究家ガーバス・ハックスレーが実験によって
     示した結果がジャンピングの重要性を示しています。彼が行った実験
     は、3つのタンブラーに茶葉を入れ、3種類のお湯を用意。1つ目は
     沸騰間近のお湯、2つ目は完全に沸騰したお湯、3つ目は沸騰してし
     ばらくたったお湯。それぞれのお湯で抽出実験を行いました。
    1つ目のお湯はほとんどの茶葉が表面に浮いてしまい、しばらくそのままでした。3つ目のお湯はほとんど茶葉が底
    に沈んでしまいました。これらとは違い2つ目に注いだお湯は、茶葉が表面と底に半々に別れ、しばらくすると、対
    流に乗り、茶葉が上下しました。つまり2つ目のお湯はその他の2つに比べ抽出効率がよく、紅茶を入れる上で最適
    であると考えられました。

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